カテゴリー

楽天

塾に通っているのになぜ成績が上がらないのか?成績のあがらない子どもの特徴から逆算して考えてみる!!勉強方法?学習量?第3の原因?

2021年7月11日学習方法(塾、オンライン、通信講座)

本記事にはプロモーションを含みます。

小学生の通塾率は40%、中学生に至っては90%と言われる現代では、小学校高学年頃になれば、当然塾に通いますよね?といった同調圧力に屈し、とりあえず塾に入ってみたものの。という生徒は非常に多いと思います。

しかし、なぜ塾に通わせているのに、成績が上がらないのか?うちの子どもは特殊なのだろうか?塾は本当にしっかりと教えてくれているのだろうか?そんな疑問が浮かびあがっていませんか?

ここだけの話ですが、塾の立場に立つと入塾の時点からその子の成績があがるか否かはおおよそ予測が立っています。すなわち、この子は入塾しても成長はないだろうなという部分には共通する特徴があります。

したがって、我が子がその特徴に当てはまっていた場合は要注意ですし、その逆になることを目指せば、成績があがってくることを意味します。

〇〇をすれば成績があがります!!的な話はよくあると思いますが、ここでは逆説的に成績があがらない子どもの特徴から逆算することで、成績があがるベースを整えるポイントを解説していきます。思い当たる節があれば即改善、即行動です。それではさっそくいきましょう。

目次

勉強方法が間違っている!!

まず、一つ目の原因としては、学習方法が間違っていることがあげられます。塾へ通っていても学習方法が間違っていれば、成績はあがりません。そもそも、学習塾としてどのような方法で生徒の成績をあげようとしているのかが、明確でない場合、通っていても成績UPは期待できません。どのような学習スタイルを売りにしているのかをまずはネットなどでしっかりと調べておく必要があります。そして、体験授業や入塾説明の際にそれについてしっかりと質問できる準備も整えておくべきです。

その教室がブログを開設していたり、校舎通信などの配布物を発行している場合は、それらにもしっかりと目を通し、成績のあがるメソッドを持っているかの確認は不可欠です。

そうだとしても、成績をあげるためには、家庭学習も不可欠となりますので、その方法についても考えてみましょう。

暗記がすべてだと思っている

生徒や保護者と話しをしていて、危険だなと思うフレーズがあります。

「理科とか社会なんて暗記ですよね?」

前提として、暗記は絶対的に必要です。しなくていいと言っているわけではありません。しかし、暗記だけでなんとかなるという時代は終わりました。特に新しい学習指導要領にかわったことにより、思考力、読解力、表現力が求められるようになっています。ただ、歴史上の人物の名前を知っていれば良いという時代は終わりました。

例えば、日本では645年に大化の改新というのがありましたが、今までは、中大兄皇子中臣鎌足645年蘇我氏を滅ぼした事件などという形で押さえておけば、青字にしたどれかが知識として聞かれ、それが答えられれば、点数になりました。

しかし、今の聞かれ方は大化の改新は誰が何のために起こした政変か。といった形で聞かれます。ただ起こった出来事の名前や人名、年号を覚えていても意味がない形で出題されるのです。

そうであるにも関わらず、テストが近いと、何だか意味はわからないが、とりあえず丸暗記しようという勉強スタイルをとっている場合、本質がわかっていませんから、まったく同じ形で出題されるのでなければ、得点はできません。でも、前日に一生懸命覚えたのです。勉強したつもりなのです。でも点数はとれないのです。

さらに、意味を考えない生徒も成績は伸びません。

例えば、漢字の書き取りをする時に、線が一本足りない、部首を間違える、当て字を勝手に作ってしまう生徒というのは、漢字の意味を考えていません。出てきた漢字を頭の中に焼き付けてそれを答案用紙に吐き出そうとしているだけなので、再現が不完全になります。

例えば、「織機」(しょっき)という言葉がありますが、織という字は職、識など似た漢字がたくさんあります。「織機」がはた織りの道具だということを知っていれば、糸へんの「織」を間違いなく選べるでしょうが、意味を考えていない生徒はその辺りを適当に書いてきます。一度子どもさんの答案用紙を確認してみてください。

目標が学習時間になっている

成績があがらない要因として、勉強の目標が学習時間をかけることにしている生徒もなかなか成績があがりません。昨日は5時間勉強した、土日は10時間勉強したと時間のことばかり言う生徒は要注意です。塾の自習室に毎日通って、3時間を目標に勉強をしていくといった生徒もいますが、その様子を見ると、ボーっとしていたり、友達と話してみたり、ちょっとスマホを見てみたり、密度の薄い勉強をしている姿を見かけます。

塾の自習室の学習管理などは程度の差こそあれ、あまり期待できませんので、自習に行くのならば、何時から何時までの何分間でどの問題集のどの問題をどれだけ行うのか。正答率は何割を目指すのか。そしてそれが達成できたのかを逐一記録し、管理していくことが不可欠です。

そうでなければ、2時間や3時間はすぐに過ぎていきます。一日に勉強する内容を決めて、それが終わってしまえば、あとは思いっきり遊べば良いのです。やるべきことも決めず何となく机に向かっている”ふり”をしているようであれば、即刻やめるべきです。そういう子どもは意外と多いですので、一度確認してみてください。

アウトプットが少ない

以前にリトリーバルトレーニングについての記事を書きましたので、そちらを参考にしていただければと思いますが、(リトリーバルトレーニングの文字にリンクを貼っておきます。)人間の脳は情報をインプットする訓練よりもアウトプットする訓練をしなければ、入っているはずの情報を必要なタイミングで取り出すことができないことが知られています。

学校のテストが返却されたあとに、間違えてしまった問題があれば、模範解答を見ながら子どもに聞いてみてください。その答えを知らなかったのかどうか。もし、「知らなかった!!」という反応であれば、次の勉強量が足りていないの項目を参考にしてください。

「解答を見ればそうだったと思うけど、テストの現場では書けなかった。」このような反応をする子どもは、アウトプットの練習が足りていないことが大きな原因です。短時間で覚えたことが、言える、書ける、説明できるようにアウトプットの練習を繰り返します。

通っている塾で、基本的な問題の小テストなどを実施しているようであれば、その目的は短期記憶獲得に向けた反復練習にあります。そういったカリキュラムが通っている塾に含まれているか確認してみてください。なければ、塾を変えた方がいいかもしれません。

勉強量が足りていない!!

二つ目の原因としは、勉強量が足りていないことです。よく生徒が口にするフレーズに「勉強の仕方がわからない。」という言葉があります。やり方がわからないから、できないのだ!!というのが生徒の論理ですが、このようになってしまう原因を分析します。

塾でしか勉強しない

あなたの子どもを週に何回ぐらい塾に通わせているでしょうか。また、何時間授業時間があるでしょうか。例えば、週2回、120分ずつの授業を受けていたとすると、その時は長く感じるかもしれません。しかし、週2回で2教科選択していたとすると、ひとつの教科に触れられる時間は週1回120分だけです。

成績をあげるためには、まずはしっかりとした理解が必要です。わからないから、丸暗記という手法は小学生までしか通用しません。そして、仮に理解できたとしても、そのことを定着させるための問題演習が不可欠です。その両方を行おうと思えば必然的に時間がかかります。

塾が提供しようとするのは、基本的に前者の理解の部分です。週5日、3時間ずつ通っている生徒でもない限り問題演習の時間はとれませんし、正確な理解があれば、演習部分は自宅でやってもらおうと考えているため、塾では「わかった!!」という状態を作ることだけを目的とします。したがって、塾で出された宿題をやることは必須ですし、宿題が終われば類似問題を自分でもどんどんと進めるべきです。

しかし、家で勉強する習慣ができていない、塾で出された宿題もやらない、または適当にこなすだけ、このような形になっており、実質塾での学習時間以外に勉強ができていなければ、成績が伸びるはずもありません。

始めるまでが遅い

家で勉強をしないわけではありません。が、始めるまでにどうしても時間がかかってしまう生徒がいます。それも、たとえば時間を決めてゲームをする、テレビを見る、趣味の時間を楽しむとメリハリがついていればいいですが、学校から帰ってなんとなくまったりとした時間を過ごす。ダラダラとご飯を食べる。気づくと21時になったので、おもむろに勉強を始める。でも友達からのLINEが気になる。YouTubeが気になる。二時間ぐらい机には向かってみたものの、学校の宿題をするのがやっとの状態になってしまっていませんか?

集中して取り組めば30分で終わるぐらいの量を、二時間かけてやってしまうので、やはり勉強量が足りません。しかし、本人としては、2時間も机に向かったのだ。やりたいことも我慢して、机に向かったのだ。なのにも関わらず、なぜ点数があがらないのか?と思ってしまうのです。

時間管理は大人になってもつきまとう永遠のテーマですが、家族みんなが集中して何かに取り組む時間といったものを作り、それをがんばる習慣が小さいころからつけられると、集中力にまつわる問題は解決できてきます。

予習、復習の習慣がなく、学校の授業が活かせていない

塾に通い始めるきっかけの多くは、学校のテストの点数がさがった、学校の授業についていけなくなったということだと思います。子どもが一番勉強している時間は間違いなく、学校の授業時間です。塾に通うのであれば、学校の授業が活かせるようなフォローを受けるべきです。

そのためには、学校の授業の予習は不可欠です。明日、国語の授業ではどこを学習するのか。教科書の該当部分を音読しておく、新出の言葉や漢字は事前にチェックしておく、学校のワークがあれば、どんなところが問題として聞かれるか見ておく(解かなくても大丈夫です。)

それぐらいの準備をして授業に臨むべきです。予習の時にポイントだと思った内容を学校の先生が授業で進めてくれますので、予習内容をトレースしながら授業を聞くと、得られる内容が変わってきます。予習の時によくわからなかった部分はしっかり授業を聞き、できたら質問もしたいです。

授業を終えたら、即復習です。結局ポイントはどこにあったのか。きちんと理解できたのか。そこを確認するために学校の宿題が出されますので、それをやってみます。これが知識定着のための演習です。極力習ったその日のうちか、翌日までにはやりたいです。3日経てばほぼ忘れてしまっているからです。

演習をしてみても、よくわからない。この時に再度塾が登場です。学校で習った内容を自分なりに復習してみたけれど、よくわからないところがあるので、「教えてください。」と質問をします。

塾に通っていて伸びる生徒は、よく質問をしてくれます。はじめはとんちんかんな質問でも大丈夫です。とにかく疑問に思ったことを解決しようという姿勢です。それを繰り返していけば、質問の精度もあがってきます。もし、塾の講師に我が子の様子を聞くことができる機会があったら、次のように尋ねてみてください。

「最近うちの子は塾でどんな質問をしましたか?」この時に、具体的な答えが返ってこない塾は、まずいです。自分の子どものことをきちんと把握できていない可能性があります。しかし、具体的な単元について、「こんな質問をしてくれて、こんな解答をしましたよ」というのがわかれば、正しい方向への学習ができている証拠だと思います。

予習、復習の習慣のない子には、「明日は何の授業があるの?お母さんにも教えて」といった形で水を向けてみる。授業後には、どんなことを習ったのか、教えて欲しいなと説明を求めてみる。あくまでも物知りな子どもから教えてもらうというスタンスでです。得意になって、説明してくれれば、それが有効な復習になっています。こんな形で、習慣化してみてはどうでしょうか。

成績UPへの潜伏期!!第3の原因

最後に、成績があがらない要因としては、花が開くつぼみの状態である可能性があります。今までに検討した点がクリアできていれば、正しい方向に勉強が進んでいると言えます。しかし、結果がともなうまでにはやはり時間が必要です。優しく見守ることも必要です!!

答案用紙の分析をしてみよう!

ただ、本当に正しい方向へ勉強ができているか、やはり不安になると思います。そういう時は、お子さんの答案用紙を分析してみてください。

大前提として、子どもがテストの答案用紙を親に見せなくなったら要注意です。テスト悪かったな、見せたら怒られるかな、カッコ悪いし見せたくないな。こうなると負のスパイラルです。成績が落ちていることも確認できませんし、手の打ちようがなくなります。かえってきた結果に対してしてはいけないこと。それは叱ることです。結果は変えようがありませんから。

しかし、振り返りは必要です。どの点はうまくできて、どの点は失敗したのか。成功した要因はどこで、失敗した要因はどこか。次成功するためには今日からどのように勉強を進めていけば、いいか。それを親子で一緒に話し合っていきたいです。失敗の原因を追究し、改善策の構築です。トライ&エラーです。この繰り返しによって勉強方法が確立します。

その勉強方法で勉強をしてみて次のテストはどうなったか。また分析します。前は答えがわからなくて、空欄ばっかりだったのに、埋めることができた。これも大きな進歩です。前回は嘘すら思い浮かばなかったのです。それが、今回はこれかな?と推測が立ったのです。それを繰り返していると、間違い方が惜しくなってきます。根本はわかっていそう。もう一歩で正解しそう。その過程を経て、次こそは!!です。

どれぐらい様子を見ればいいの?

小学生であれば、単元のボリュームにもよりますが、2、3週間に一回ぐらいテストがあるでしょうか。5回ぐらいのテストを一単位にして、その変化を見てみてください。

中学生は、定期テスト3回分ぐらいは我慢してみてください。3回かけて、勉強の方向性を整え、改善し、結果を出していくのです。塾にその助けをしてもらってもいいですが、極力家庭でもそのプロセスを踏めるといいです。思春期、反抗期、色々な問題はあります。しかし、親に褒められる、親に認められる。これほど嬉しいことはないのです。塾をうまく活用しながら、枯れ木に花を咲かせましょう!!

2021年7月11日学習方法(塾、オンライン、通信講座)成績があがらない

Posted by peroparo