カテゴリー

楽天

学習塾に入れば成績は伸びるの?学習塾の効果的な使い方とは?

2020年9月22日学習方法(塾、オンライン、通信講座)

2020年はコロナウイルスの流行で学習塾にとっても、異例の1年でした。まず、一番入会者の多い3月、4月はほぼ入会者はゼロ。塾の中には自主的に休校するところもありました。6月以降、コロナの流行も一段落するとともに、深刻な学習の遅れに対応するため、7月以降は前年比200%近い入会者がどの塾でも増えてきた印象です。

目次

コロナ休校の弊害と学習塾の利用

コロナウイルスの影響で約3か月閉鎖された学校の学習進度がどのようになるかを観察していましたが、その学年の範囲は今年度中にやりきらなければという強迫観念のもと、本来は3か月かけて学習する範囲をわずか1月半で終えてしまったのです。

おそらく学校の先生も、この授業ペースではほとんどの生徒が十分な理解は困難だろうと思いながらも、決められた範囲まで進もうと必死に授業をされたのではないかと推測します。

でもその弊害は生徒の学力に深刻な影響をもたらしました。今までわかっていたはずの学校の勉強がわからない!学校の先生が何を言っているのかわからない!

そんな悲痛な叫びをたくさん聞きました。場合によっては、声にこそ出しませんが、勉強で悩んでいる生徒は思いのほかたくさんいることと思います。

そんな流れを受けて、6月以降例年を上回るペースで学習塾に入塾する小中高校生が増えたのだと思います。

学習塾に入れば成績は伸びるの?

それでは、塾に入れば勝手に成績は伸びるのでしょうか?

塾が提供しようとしているものには、大きく二つあります。それは・・・・・。

  • 単元の理解を助ける論理的な説明
  • 圧倒的な演習量

なぜなら、学力をあげるためには、単元の内容の理解が不可欠です。(丸暗記や語呂合わせでの点数UPは一時的なものにすぎません。1週間も経つと忘れてしまいます。)

そして、わかった、理解できたと思ったものは類似のたくさんの問題で演習することにより、さらに理解が深まり、解き方の作法が頭になじんでいくのです。(これは主に塾からの宿題になります。宿題を忘れる、しない、適当にお茶を濁していては、絶対に力がつきません。)

したがって、塾へ通うことのメリットはこの2点を最大限に享受することなのです!!塾に入れば成績は当然伸びるだろうと考えている生徒、時には保護者も現実に存在します。しかし、自分がわからない部分はどこなのか?(これは意外と難しいです。わからない部分がわかっている状態というのはかなり高度な能力が求められます。)それを段階を踏んで解決していくことが大切です。そして、解き方がわかったら、たくさん練習することです。よく塾生にたくさんとはどれぐらいと聞かれることがありますが、その生徒によって必要な問題数は異なります。理解度や応用力は千差万別ですので。そこで、こう答えるようにしています。「解きすぎて気持ち悪くなるぐらい」。これぐらい解くと、自分がミスをしやすい問題の傾向が明らかになってきます。そのノートを塾へ持参して先生に見せれば、おそらくあなたの弱点を見極め、改善方法を提示してくれることと思います。

塾の効果的な使い方とは?

それでは、さらに効果的に塾を使うためにはどうすれば良いのでしょう。もうすぐ3歳になる娘の口癖は「なんで~?」です。目の前のモノ、できごと、すべてが謎に満ちているのでしょう。とにかく「なんで~?」「なんで~?」と答えを欲しがります。

しかし、人間の学びの根源はここに尽きるのだと思います。やりたくない勉強をやらされている。これでは塾に入っても力はつきません。目の前の問題は、どんな役に立つのか?なんでこのような解き方になるのか?

自分の頭でヘトヘトになるまで考え、一定の結論を得た上で、塾で確認する。そして修正をする。その上でその理解を演習で確かめる。このプロセスが重要なのです。

塾生とのやりとりの中で、「自分なりにはここまで考えたんですが、その考え方であっていますか?」といった質問が出てくると、開花まで間近だなと嬉しくなってくる瞬間だったりもします。また、もうすぐテストが近いので、塾を休みますといった連絡をしてくる生徒がいます。そのような生徒はテストのだいたい2週間くらい前に次のテストでわからないところ集を持参し、不明点を解消しようとします。すなわち、学校で次のテストの範囲が配られる前に一通りの課題はやり終え、自分の弱点は洗い出しが終わっていることになります。このスピード感です。2週間前に弱点の克服は終わっているのだから、テスト直前の1週間はポイントの再確認と知識問題の暗記確認に当てたいので、塾を休みにしたいのです。

塾に入った後にこのような準備ができてくると成績UPは間違いなしです。この努力の手助けをしてくれる場所が塾なのだという認識を持って入塾されることをおすすめします。

世の中には、様々な塾がありますが、体験授業や説明会を随時実施しているところがたくさんあります。ネットでの情報だけでなく、その塾の雰囲気を感じ、そこのスタッフの熱意を感じることが非常に重要です。気になる塾があれば、ぜひ実際に説明を聞かれることをおすすめします。