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高校の進学先は中3の一学期で決まっている??

2020年9月27日学習方法(塾、オンライン、通信講座)

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高校入試は挑戦ができない試験である!!

この文章を書いているのは、9月26日ですが、中3生のみなさんももう志望校を決定しているでしょうか?個別に聞いてみると、まだどこに行きたいのか決めていない、いくつか候補はあるもののまだ絞れていないなど様々な答えがかえってきたり、例年だと夏休みに部活が終わった後に真剣に勉強を始める予定といった声が聞こえてきます。

実際に高校受験を経験された方の中には、中学校での進路指導で強引に志望校を決められるあるいは変えられるという苦い経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

高校進学は、全国的に見て程度の差こそあれ、入試当日の点数と通知表の評定、いわゆる内申点で決まっていきます。したがって、中学入学時点からの日々の積み重ねが進学する高校を決めると言っても過言ではありません。

通常、中学校の担任もしくは、進路指導教員との面談によってどの高校を受験するかを決めていくことになります。しかし、共通する傾向として、高校進学においては安全策をとることが絶対的な条件であり、無謀な挑戦は中学校から全力で止められることになります。

日本の場合、中学卒業を最終学歴とする割合は圧倒的に低く、平成30年度の調査では約2%と言われていますので、中学校としては究極においては、どこでも良いから進学して欲しい。その年の進路指導において、たった一名でも進学先が決まらない状態は絶対に避けたいというのが本音なのです。

中3の夏休み前には、ほぼ決定している。コロナ禍でその傾向はますます顕著に!!

それでは、進学先は実際のところいつ決まって来るのでしょうか?確かに、入学試験のテストの点数は、日々のがんばりで、少しずつあがってくる面はあります。しかし、みなさん自身の通知表をよく確認して欲しいのですが、内申点は驚くほど変動のない数値と言えます。今までのべ1000人ぐらいの通知票を見せていただきましたが、一年間で通知表の数値の変動は多くても「3」が目安と言えます。

そうだとすると、中3の1学期の内申点が志望校の内申点から3以上開きがある場合、そこを入試までに埋めていくことはかなり難しいと言わざるを得ません。なぜなら、通知表をつけている評価者と受験先を決める判断権者が同一である以上、この生徒はこのレベルの高校に進学する能力だという判断のもとに通知表もつけていることになるからです。

したがって、生徒本人が志望校などまったく想像すらしていない場合でも、中3の1学期の時点で担当教師はこの生徒はこのレベルの高校に進学させるということを十中八九決定しているのです。したがって、学校での三者面談で現実からあまりにも乖離した志望先を提出すると、絶対に無理なので志望校を変えなさいと全力で止められることになるのです。

しかし、この引導渡しは従来中3、2学期の期末試験後(3学期制を前提としています。)の個別面談時にされることが多い印象でしたが、今年は、コロナで再び学校が休校になる可能性も踏まえてなのか、志望校変更の引導渡しが夏休み前に前倒しされていた学校もありました。

どのような対策をとるべきか?

今、中3より下の学年の方は、中3の1学期までが勝負なんだ。中3の1学期の通知票で志望校の内申点ボーダーの悪くとも-3でとどめることを目標にしてください。

もう今年が受験だという方は、ここから巻き返すためには、劇的な変化が必要です。今まで授業中にまったく発言をしなかった生徒が、毎時間発言するようになる。テストの点数をあげるために、担当の先生に毎時間熱心に質問に行くなど、誰の目から見てもあの子は変わったと思われるぐらいの変化が必要です。

世界の受験市場と異なり、入試が厳しく、卒業が甘い日本においては、どの大学に進学するかよりどの高校に進学するかの方が人生の方向性の決定に大きな影響を与えると言われます。なぜなら高校はレベルによって使用する教科書が異なったり、数Ⅲ、数Cはそもそも高校のカリキュラムに入っていないため、大学受験の科目に数Ⅲや数Cが入ってきた場合、学校の授業とは別に自分で対策をするのでなければ、事実上、受験を諦めなければならなくなるからです。

最後に老婆心ながらまとめます。

夏を制する者は受験を制すという言葉がありますが、本人は気づいていないものの、夏を迎える前に既に結果は出ているということも往々にしてありますので、日々を大切に過ごすことを何よりもおすすめ致します。

2020年9月27日学習方法(塾、オンライン、通信講座)通知票,進学先

Posted by peroparo