緊急事態宣言発令でオンライン授業の準備!!対面かオンラインか?という問題の本質とは??
2回目の緊急事態宣言が発令され、2月7日までの予定でしたが、延長されるとかされないとか。緊急事態宣言を出した後の感染者数によるのでしょうが、やはり再び学校が休校になるのではないか、オンライン化するのではないか、学習の遅れが生じるのではないかという不安は尽きないのではないでしょうか。前回の緊急事態宣言の際は、一斉休校になったため、大学を中心にオンライン授業が取り入れられました。今回は都立高校などでもオンライン授業導入への動きがあるようですが、オンライン授業に対しては、賛成意見と根強い反対意見があるようです。塾にも休講期間中はオンラインでの授業を希望する生徒もいましたが、今後どのような形になっていくのでしょう。
オンライン授業に対する反対意見は?
オンライン授業に反対する意見は色々ありますが、その中身はきちんと整理して考えておくべき様に思います。
【個別指導塾スタンダード】授業内容に関する反対意見
前回の緊急事態宣言以降に一気に普及したZOOMなどを利用すれば、わりと双方向のコミュニケーションもタイムラグなく行うことができ、通信環境の問題は解消できてきているように思います。
もっとも、オンラインで授業することに送り手も受け手も慣れていないため、本当に伝えたいことが伝わらないことや、オンラインでは生徒の反応を感じることができないため、その場に応じた生きた授業ができないといった意見が聞かれました。
たしかに、目の前の人間に授業をするのと、オンラインで授業をするのとは準備面などで色々な違いはあるとは思います。しかし、東進ハイスクールなどは、基本的にはオンライン授業もしくは、録画授業をメインに運営をしていますが、授業の質や集客面ではLIVE授業よりもオンライン授業の方が高いと考えることができます。
また、多くのYouTubeチャンネルで非常にわかりやすい授業はたくさん提供されており、対面授業の方がわかりやすいとは一概には言えないはずです。
オンラインであれ、対面であれ授業をする方はそのクオリティをさらにあげていくことで、授業の内容面のハードルはクリアできますし、していかなければならないのだと思います。
授業以外の反対意見
塾の講師の中には、大学の授業がオンラインになった大学生も多くいました。特に大学に入学した直後にオンライン授業になったため、ほとんど大学には行ったことはなく、友達もできず、サークル活動なども実施したことがないと嘆いていた講師もいました。
小中学生からも、部活ができなかったり、友達と自由に遊べないといった意見が聞かれました。特に小中学生はオンライン授業になるということは、ずっと自宅にいることを意味するため、仕事を持つ親が働きに行けないことが一番のネックだったようです。
自営業の家庭などは、子どもが家にいると仕事にならないために、塾の自習室に来させたいのですがといった要望もいただきました。要するに、オンライン授業自体が悪いのではなく、学校という場でのコミュニケーションが制限されることから、学校の一斉休校には反対する意見が多かったように思うのです。
そうだとすると、スポーツクラブやボーイスカウト、地域の社会サークルなどでのコミュニケーション機会が確保されていれば、学校で育むべきとされたコミュニケーションを補うことはできはしないか。勉強面は、学校という場で一律に机を並べてする必要はなく、逆に言うと偶然割り当てられた学校の担任の授業を受けることなく、広く日本中、あるいは世界中のオンライン上の学ぶ機会を適切に選んだ方が、学びの質としてはあがるのではないか。そんなことを考えてみた次第です。
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