親が子供に勉強を教えるのベストな方法とは?「教えない」「見守る」「楽しむ」の三つの極意!!
学校の授業を受ける、学習塾に通う、YouTubeで学ぶ。学び方は非常に多様化しています。しかし、学校や塾の宿題を自宅で行う家庭学習の必要性は依然として高いものです。
ちょっとこの問題がわからないんだけど・・・。
教えてくれる?
どれどれ、これはこういう計算式になるから、答えは10だね。
わかった?
答えが10なのは解答を見ればわかるけど、
解き方がいまいちわからない。
こんな問題もわからないの??
イライラ怒
聞くんじゃなかった。。。
親子で勉強すると最後は必ず親子喧嘩になってしまう。そんな悩みをよく聞きます。でも、すべてを学校任せ、塾任せにすることは心配・・・。そんなとき、親子でも勉強の楽しさを感じられる教え方のポイントをお伝えします。
子供に勉強を教えるポイントは「教えないこと」
教えるポイントが「教えない」というのはいかにも矛盾のように聞こえますが、実は学習塾のトップ講師も口を揃えて「教えない」と言います。それでは、いったいどのように勉強を進めるのでしょう?
それは、答えを教える変わりに「ヒント」を与えます。
答えを教えることとヒントを与えることって違うんでしょうか?その違いについてお答えします。
クイズ番組を見ていて、答えがわかった!!と感じる瞬間は何とも快感です。しかし、知ったかぶりのお父さんに一足早くクイズの答えを言われてしまったら・・・。悔しくてがっかりです。
子どもが何かを学ぶときも同じです。
自分で問題の考え方や答えが「わかった!!」と思う時、人は大きな喜びが得ることができます。達成感ですね。
ところが、我が子がいかにも簡単に見える問題で苦戦していると、「こんな問題もわかならないの??」と不安になり、うちの子大丈夫??という焦りから、解き方や答えを教えてしまいがちです。しかし、これでは子どもの学ぶ楽しみを奪ってしまっています。
楽しみを奪われた子どもは、苦痛な時間を過ごしているだけですから、早くその時が過ぎることだけを考え始めます。待ってれば次の問題もお母さんが教えてくれるかな?子どもは学ぶ喜びが得られず、考えることを放棄し、伝えられた答えを書く作業しかしませんので、どんどん勉強という作業が嫌いになります。
そして、親はその姿にますますイライラするとい悪循環です。そうなってしまった場合、親子で勉強することは難しくなります。親子の関係は「車間距離」と同じで、近くなりすぎると衝突してしまいます。
それでは、どうすればいいのでしょうか?
子供に勉強の教えるのがうまい親の共通点は「見守る」姿勢
教えるのがうまい親は、子どもが答えを出せなくて悩んでいるとき、イラつくことなく見守ります。子どもが答えを出せなくて諦めそうになっても、答えは教えません。答えを教える代わりにヒントを与えるのです。
・さっき解いた基本問題をもう一度読んでみたら? ・この問題、この前やった○○の問題に似ているような…… ・計算ミスしてるってことはないかな……
まずは間接的なヒントを与え、それでもわからないようであればもう少し直接的なヒントを出す、というように段階を経て、ヒントを出します。決して答えは言いません。答えは、本人に気づかせるのです。ほとんど答えを言っているようなヒントでも、子どもが自分でひらめいたと実感できればいいのです。
じつはこの指導の仕方はプロの塾講師のアプローチと同じです。勉強の醍醐味、それは苦労した先にある発見の喜びです。発見の喜びを得る機会を上手に与えていくことができれば、子どもは勉強好きになります。答えを教えるのではなく、見守りつつヒントを小出しにして、子ども自身に気づかせる。教えるのがうまい親は共通してこのアプローチが上手なのです。
子供の勉強を見るときは、問題を日常生活にあてはめ、親子で楽しみながら学ぶ
子どもは目に見えない物事を理解することが苦手です。たとえば、3分の1が4分の1よりも大きい数であることを、すぐに理解できるのは算数が得意な子どもだけです。3分の1と4分の1を比べるとき、分母の数字に目がいき「3」より「4」が大きいから、4分の1が3分の1よりも大きそうだという感覚を持つのは自然な反応です。でも、1本のロールケーキは、4人で等分にわけるよりも、3人で等分に分けた時の方が大きくなることは、説明しなくてもわかります。
このように、教えるのがうまい親は、学習する内容が日常生活の中で具体的にあてはまるところを探して、一緒に楽しみながら試しています。この姿勢が子どもの知識を定着させ、知的好奇心を引き出すのです。
子どもが学校の理科の授業で「地球の自転」について習ってきたとしましょう。ボールやグレープフルーツを子どもの手に乗せて、横から懐中電灯で照らして部屋の灯りを消してみる。そうやって昼夜の感覚を仮体験させると、ただの知識が「知恵のもと」になります。身近なもので試させて子どもに実感させることで、自転のミニ実験が社会科で「時差」の勉強をしたときにも役立つような、奥行きのある知恵になります。
子どもには実感が得られない、社会科の公民分野なども、たとえば今晩のメニューの候補を挙げ、家族で1票ずつ投票することで、「選挙」の仮体験をする。そんなゲーム感覚を日常に取り入れると、子どもは勉強するのが楽しいことだということがわかってきます。
「勉強しなさい!」「いつになったら宿題やるの!」と怒って強制的に勉強させるよりも、親子で楽しみながらミニ実験や数字ゲーム、漢字クイズなどを日常に取り入れているのが、教えるのがうまい親に共通する点です。
いかがでしたが?何かを学ぶというのは、本当は楽しいことです。大学の教授は死ぬまで学問を続けますが、彼らは心の底から楽しいと思って研究を続けています。本来楽しいはずの学びが苦痛になってしまっては、人生の損です。親子で一緒に楽しむという視点で学習を進められると最高ですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません